戊辰の役・新しい時代の夜明けの為に(照國神社)

先程歩いて照國神社鹿児島市街地・城山下)に行ってきました。島津斉彬公の像の側に戊辰の役戦士顕彰碑があります。同時に、斉彬死後活躍した国父、久光、薩摩藩主・忠義の像の写真も見てください。
戊辰の役とは、慶応4年(1868年)1月、京都鳥羽伏見で薩摩・長州両藩が徳川幕府討伐の戦端を開き、翌年5月函館・五稜郭幕府軍を降伏させた戦いです。
これによって、明治新政府誕生の基が定まり、わが国は近代的な統一国家となり、植民地化を防ぎ独立が守られました。
当時の日本は、黒船来校以来、西欧列強の脅威にさらされ、国内では封建制度が行き詰って内外ともに混乱していました。
15代将軍・徳川慶喜が大政を奉還し、新しい政治体制が求められる中で、公武合体派が封建体制は打破できないと、薩長両藩は断固として討幕をすすめました。
その結果、大局が動き、諸藩連合の新政府軍の中で、薩摩藩は常に先頭に立って奮闘し、この歴史的な大転換劇に最も重要な役割を演じました。
しかし、薩摩から八千余名の人々が参戦し、六百名を超える戦没者と多くの戦傷者がでました。今日の時代を築く礎として多くの命が失われたことは、とても悲しい事ですが、討幕軍も佐幕派諸藩も、純粋に自分達の思想を懸けて戦った事は同じだったのではないでしょうか。日本が近代国家に生まれ変わる為には避けられない事だったのでしょう。