龍馬ゆかりの地・塩浸し温泉

坂本龍馬おりょうさんが、霧島の旅の中で、一番長く滞在したのがここ塩浸し温泉です。合計18日間滞在し、高千穂の峰に登ったり、付近を散策したりして過ごしました。二人にとっては人生最良の日々だったのでしょう。西郷らに勧められてこの温泉を選んだのは、この温泉の効能と無関係ではないようです。江戸後期に記された「三国名勝図会」には、刀や斧(おの)による傷などに、薬効があると記されており、左手に傷を負った龍馬には、打ってつけの泉質だったのだと思われています。霧島温泉郷の温泉はほとんどが乳白色で硫黄の臭いがかすかに香る、名湯ぞろいです。ここ塩浸し温泉もあちこちから湯気がでて、見るからに効きめがありそうな温泉です。
川縁には、実際に龍馬が浸かった露天風呂が残されています。