八代市までの日帰り営業の旅。その3

出水市から水俣を過ぎると、肥後街道最大の難所といわれた、三太郎峠にさしかかります。津奈木太郎、佐敷太郎、赤松太郎と名前の付いた峠を連続して越えなければなりません。国道3号線には50年ほど前にトンネルが3本掘られていますが、それでもこの峠越えはやっかいなものでした。
今は最初のトンネルを越えて津奈木の町に入ったところまで、八代インターから高速道路が延びてきています。
この区間は無料なので当然、私も利用しました(笑)。
八代市工業都市としてのイメージが強く、余り知られていませんが城下町でもあります。
徳川の世になって、1615年に「1国1城制」が発布されましたが、肥後国だけは2城制が認められていました。
加藤氏から細川氏へ藩主が変わっても、幕末まで八代城は存続されてきたのです。
多分に、徳川将軍家からすれば島津押さえの意図があったのでしょう。
小ぶりながら堀と石垣をそなえ、天守閣を持つ城だったようですが、今では場内は神社になっています。